【東京オリンピック】「キング・オブ・スポーツ」とされる近代五種って?ルールや見どころを徹底解説!

いよいよ開催も間近に迫ってきた東京オリンピック

東京オリンピックの種目に近代五種という競技があることをご存じでしょうか?

近代五種はその名の通り、5種目の競技を1日通して行う、万能性を競う競技。

つまり、かなりのツワモノたちが集うスポーツなのです!

マイナーな競技であまり知られていない近代五種について、ここでは徹底解説していきます。ぜひ、近代五種の魅力を知って、みんなでオリンピックを応援しましょう!

 

近代五種とは?

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近代五種って?

1人の選手が1日の間に、フェンシング、水泳、馬術、レーザーラン(射撃、ラン)というそれぞれに全く異質な5種類の競技に挑戦する、万能性を競う複合競技。

まさに、「キング・オブ・スポーツ」

オリンピックの正式競技となったのは1912年ストックホルム大会からで、1952年ヘルシンキ大会~1992年バルセロナ大会までは個人と団体種目も実施されていました。

2000年シドニー大会からは女子種目も追加になりますます盛り上がりを見せています。

当初は1日に1種目、計5日間にわたって競技が行われましたが、1996年アトランタ大会から1日ですべての種目を行うようになりました。

 

 

 

近代五種のルールとは?

1日1種目、計5日間にわたって行われていたころは、「王族・貴族のスポーツ」とも言われるような優雅さも見せていた近代五種

しかし、ルールが変わり5種類を1日で行うようになると一転、心身ともに限界まで追い込まれる、まさに万能性が問われる競技となりました。

 

①フェンシングランキングラウンド(エペ)

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相手の全身に対して突きを繰り出す「エペ」で戦います。1分間一本勝負の総当たり戦。勝率70%を250点として、得点が増減していくルールです。(出場人数により試合数が変わるため、1勝あたりの点数は異なります。)

静かな対峙から相手の意図を察知し、駆け引きの中での一瞬のスキをついて剣で攻撃しますが、目にも止まらぬその攻撃は最新テクノロジーによってしか判定できないほどの速さをもっています。

短時間に次々と試合を行うため、選手は1試合ごとの瞬発力の他、途切れない集中力と自己の迷いを断ち切る勇気が必要とされます。

 

②水泳(200m自由形

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水中という体に負担のかかる環境で、全身の骨格及び筋肉を効率よく動かし続けて200mを泳ぎ切る速さを競います。

男女共に2分30秒で250点を基準とし、0.33秒につき1点(1秒3点)得点が増減するというルールです。

フェンシングで最も強く求められるのが瞬発力ならば、水泳で必要とされるのは水の抵抗を回避しつつ効率よく推進力を得る技術に裏付けされたパワーと持久力が求められます。

 

③フェンシングボーナスラウンド(エペ)

フェンシングランキングラウンドの下位選手から順に30秒1本勝負でスピード感あふれる試合進行が行われます。

ランキングラウンドとボーナスラウンドの合計点がフェンシングの得点となります。

 

馬術(障害飛越)

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貸与された馬を操り、制限時間内に競技アリーナに設置された様々な色や形の障害物を飛越しながらコースを周る種目。

一般的な馬術は、長年共に練習してきた自らの馬に乗って競技を行いますが、近代五種においては初対面の馬と短時間で信頼関係を築きながら障害と対峙していきます。

そのため、馬との繊細なアプローチによるコミュニケーションと、確固たる信念と粘り強さや柔軟さ、焦りを表に出さず冷静さを保つ精神力なども必要とされます。

高さは最高で120cm、300点満点で得点は減点方式で計算されます。

 

⑤レーザーラン(射撃5的+800m走を4回)

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これまでの3種目の得点を1点=1秒にタイム換算し、時間差を設けて上位の選手からスタート。射撃とランニングを交互に4回行い、着順を競います。

射撃はレーザーピストルを使い、10m離れた場所から直径約6cmの標的にレーザーを5回命中させるのですが、5回命中するまでは50秒の制限時間の間、撃ち続けなければなりません。

ランニングは800mのコースを走行。長い距離を走った直後、瞬時に全身の動きを静止させて息を整えることはかなり難題で、精神コントロール能力が要求される種目です。

 

5つの種目それぞれの技術と理論を必要とされる個々の種目をマスターするだけでなく、競技の全体像を常に頭で描き、自分の体力を計算しながら、種目が変わるごとに求められる状態に体を切り替えていく難しさがある近代五種

体力に加えて強い精神力で自分の身体をコントロールできた選手のみが栄冠を手にすることができる、スポーツであり、全スポーツの頂点を目指す競技がこの近代五種といえます。

 

近代五種の見どころ

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近代五種の見どころは、5つもの競技でなされるので順位の入れ替わりが激しく、最後まで勝者が予想しにくいところ。

もちろん選手によって種目ごとの得意不得意の差も影響しやすく、大幅な逆転もあり得る競技となっているのです。

最後のレーザーランの800mは、短距離と長距離を兼ね備えた要素が必要な陸上の中でもキツいといわれる距離になっており、それが終わった直後に集中力を要する射撃を行うという過酷さも…。

さらに、射撃は5回命中するまで50秒の制限時間の間、撃ち続けなければならないので、息が乱れ、的に当たらず撃ち続けるうちに後続の選手が素早く命中させ追い抜いてゆく…。そんなシーンは近代五種ならではの光景で、見どころとも言えるでしょう。

 

近代五種の注目選手

そんなタフな競技をこなす近代五種の日本の代表選手たちも決定しています。

その中でも注目したい選手をご紹介します。

 

【朝長 なつ美選手】

朝長なつ美選手は、競泳や陸上など他競技を経験したあと、2012年に近代五種を始めました。

競技歴4年ほどで出場したリオ五輪では、日本選手として過去最高の13位に。

2016年のW杯で6位、2017年には4位と日本選手の最高順位を更新している有力選手です。

 

【岩本 勝平選手】

岩元勝平選手は、競泳から近代五種に転向し、2014年のインチョンアジア大会では銅メダルを獲得、リオ五輪に初出場した選手です。

2018年3月のW杯第2戦で男子歴代最高位となる6位入賞を果たすなど、世界との差を縮めている注目の選手。

 

開催スケジュール

東京五輪での近代五種の開催スケジュールは以下の通りです!

ぜひ、テレビやWebサイトでも開催日時を確認して選手たちを応援しましょう。

 

競技期間:8月5日(木)~8月7日(土) 

競技会場:武蔵野の森総合スポーツプラザ、東京スタジアム

※8月6日(木)のみ、武蔵野の森総合スポーツプラザ

 

8月6日(木)13:00-19:30

  • 男子フェンシング-ランキングラウンド
  • 女子フェンシング-ランキングラウンド

 

8月7日(金)14:30 – 20:30

  • 女子水泳
  • 女子フェンシング-ボーナスラウンド
  • 女子馬術
  • 女子レーザーラン
  • 女子表彰式

 

8月8日(土)14:30 – 20:30

  • 男子水泳
  • 男子フェンシング -ボーナスラウンド
  • 男子馬術
  • 男子レーザーラン
  • 男子表彰式

 

 

 

キング・オブ・スポーツの近代五種を盛大に応援しよう!

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1日で5種目の競技を競い、その種目の精度が求められるかなりタフなスポーツです。

まだまだマイナーで、あまり知られていない近代五種ですが、日本の国旗を背負い活躍している選手も多くいます。

間もなく始まる東京五輪では、そんなタフな競技をこなす選手たちをみんなで応援していきましょう!

 

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